意外と知られていない、ファッションと環境問題について

最近ではプラスチックごみ問題が大きなニュースになっていますよね。

プラスチックストローが紙ストローになったり、紙カップやプラスチックカップを減らす為にマイボトルを持参する人や、アパレル業界でもショップバックが有料になり、洋服を買うのにエコバック持参する方も増えてきています。

今回はファッションの環境問題についてご紹介したいと思います。

ファッション業界では環境汚染が第2位!

実は、ファッション業界では石油業界に次いで2番目に環境汚染を生み出しているのはご存じでしたか?

ファッション産業の温室効果ガスの排出量は12億トン(温室効果ガスとは、大気中に二酸化炭素などの物質が増えること)。

ファストファッションの流行により、洋服の生産は倍増しつづけ、生産過程での温室効果ガスの排出や水の汚染が深刻化しています。

このような状況に、環境や資源を守り、大量生産と消費をやめようという働きが世界で広がっています。

大量生産しただけ、大量消費に繋がり、最終的には大量破棄になっている?

日本では毎年、約33億着が捨てられています。

最近の日本人は洋服を2~3回着たらもう着ないとされています。

最近ではお手頃に購入できる、ファストファッションがトレンドになっていますので気軽にお洋服を買い替える事ができます。

そして捨てられた衣類は私達の知らない国に持っていかれ、すべて焼却処分します。

燃やした分だけダイオキシンや有害ガスがでます。

それが、石油業界に次いで2番目に環境汚染している原因と言われています。

低価格になり、気軽にお洋服を買える時代、その裏には環境汚染という問題がありました。

エシカルファッションとは?

「エシカルファッション」って聞いた事ありますか?

最近ファッション業界で注目されている「エシカルファッション」。

「良識にかなったファッション」という事でエシカル=理論上、道徳的なという意味になるので直訳すると「生産者・生産地に理論的に配慮をしたファッション」ということです。

もっとかみ砕くと、「人と地球に優しいファッション」という事でしょうか。

エシカル・ファッション・フォーラムでの基準があるようで、

  • 衣料品を短いサイクルで大量生産する手法に抵抗している
  • エコフレンドリーな布や材料を使用・生産している
  • リサイクルを行っており、エネルギーの効率化や無駄をなくす取り組みを行っている
  • ファッション界におけるサステイナビリティ(持続可能)を促進、広める活動をしている
  • 動物の権利を尊重している

などです。

エマ・ワトソンやアン・ハサウェイは映画の中でサスティナブル(持続可能)なファッションをすると宣言し、新品は駆除してヴィンテージアイテムだけを着用している。

ナタリー・ポートマンは動物愛護活動に熱心で動物の皮を使ったアイテムは一切使用しないで、彼女が持つレザーアイテムはすべてフェイクレザー。

ステラマッカトニーは創立当初から皮革・毛皮を一切使用していない、ハイブランドとしては革新的でハイブランドの中でもいち早くエシカルに取り組んだブランドになります。

このように世界で活躍するセレブたちも推進しているようです。

私たち消費者ができる事は?

環境汚染問題で私達ができる事はなんでしょうか?

トレンドや流行が変わる中で私達のライフスタイルや好みも変わってきます。

新しいお洋服だってほしくなりますよね。

その中でできる事を考えてみました。

最近ではリユース、リサイクルできるブランドが増えてきています。

H&M

要らなくなった洋服を袋に入れて持っていくだけでまだ着れる服は古着として販売
着れなくなったものはリメイクや清掃用品に変わります。

次回お買い物で使えるクーポンがもらえます

ユニクロ・GU

使わなくなったユニクロ・GUの洋服を回収してくれます。

アフリカ大陸の洋服を必要としている国へ寄付されます。

無印良品

無印良品で販売している商品を対象にリサイクルを行っている。

大丸・松阪屋

エコフというキャンペーンで衣料品、靴、バック15点まで回収してくれて、割引券がもらえる。

などと、以外に知られていないかと思いますが、日本でもこういったサービスをしているブランド、企業があります。

他にもたくさんありました。

これらを活用するもよし、ブックオフやジャンブルストアなどのリサイクルショップにもって行ったり、メルカリやラクマなどのフリマサイトなども充実しているので、着なくなったから、サイズアウトしたから、処分するのではなく、まずはリサイクルから始めてみませんか?

環境問題はこれからも深刻化してしまうかもしれませんが、消費者の私達の意識が少しでも変わるだけで違ってくると思います。

楽しくファッションを楽しむためにも一度考えてみてください。